2019年入社・営業第二部/営業事務・商品開発
細川 恵梨子(ほそかわ えりこ)
チャレンジするからこそ達成感があり、経験になっていく。
–現在担当している仕事について教えてください
私が担当する仕事は大きく2つあります。一つが商品を動かすデリバリー業務。もう一つは、当社関連会社が運営する飲食店のメニュー開発です。
デリバリー業務の内容は広範囲にわたります。受注を受けたら倉庫の在庫を確認したうえで出庫依頼をかけ、その商品を引き取る配送便を手配。同時並行で、発注してくださったお客様に納品日を伝えます。
在庫管理も仕事のうちです。当社の主力商品である焼き鳥類は、国内で製造しているため、約1か月先の出庫予定数から逆算して、何をどれだけ作っておいてほしいかを依頼しています。そして、こうした製造に使う原材料の必要数を聞き、それを工場へ納品する手配も担当しています。
メニュー開発でも、さまざまな業務を任せてもらっています。1年半に一度のグランドメニュー変更では約20~30品、季節ごとにもおよそ5品は新しいメニューを出すため、そこへ向けて開発と試作をくり返します。新メニューを5つ発表しようとしたら、少なくとも提案数は10品ですね。SNSをはじめインターネットの口コミ、書籍、同じ業態のお店での実食といったリサーチを重ねて商品案を出しています。味に加えて、原価と売価も考えておくべきところが工夫のいる点です。
メニュー開発が一段落しても、そのメニューのレシピをマニュアル化して店舗に指導したり、メニュー表を新しく作り変えたりと気が抜けません。やりがいに比例した苦労もある仕事ですが、私が大学で身につけた栄養学の知識を見込んで抜擢してもらったので、期待に応えたいと奮闘しています。
–入社の決め手を教えてください
「健康に生きるための食事」に対する関心が強かったので、栄養士をめざして大学では栄養学を修めました。病院や施設、企業など栄養士が活躍できる場はたくさんあります。私はなかでも、食品の企画と開発にチャレンジしたい思いがあったため、食品業界のなかでもメーカーにしぼって応募をしていました。
応募先の一つだった当社が気になりはじめたのは、面接の途中でした。率直なコミュニケーションをしてくださる面接官の方の姿から、話しやすい・相談しやすい職場環境がイメージできたのです。さらに、一次面接・二次面接をとおして、当社ではさまざまな経験ができることを知り、昭和食品への入社を決めました。
–入社後、改めて感じる昭和食品の魅力は?
「人」を大切にしている点です。お客様はもちろん、従業員に対しても。
面接で直感したとおり、職場は仕事の相談も、ちょっとしたプライベートも話しやすい雰囲気です。上司や先輩たちが、意識してそういった環境をつくってくださっているのだと感じています。
入社1~2年目のころ、仕事の優先順位をつけられなくてパニックになりかけたことがありました。その時、上司から「もっと仲間を頼ってもいいんですよ」とアドバイスをいただいたことを覚えています。仕事を抱え込んでしまう傾向にあったので、その言葉をきっかけに困った時は職場の仲間に相談。そうしながらタスク管理の精度を高めていきました。
–仕事のやりがい、おもしろさはどんなことですか?
やりがいのある仕事ばかりですが、一つ上げるならメニュー開発業務です。
自分が開発したメニューが実際のお店に並び、お客様が食べてくださっているという点で、すでに感慨深いものがありますが、ある時発表したメニューが大きな利益を生んだ出来事が、特に印象に残っています。
そのメニューとは、「ぼんじりの七味ニンニク炒め」と「ぼんじりカレー風味」。当社で扱っていた「ぼんじり焼き」を、七味とニンニク、カレーでアレンジしたものですが、ご好評いただき、売り上げもかなり上位に入りました。さらに嬉しかったのは、このおつまみメニューを営業さんからほかのお客様に提案してもらったところ、採用してくださる居酒屋や小売店が出てきたことです。
お客様に喜んでいただけて、会社の売り上げにもつながった。チャレンジしたからこそ、あの達成感を味わえたのだと思っています。
–5年後の目標について、教えてください
後輩たちに、いいお手本を示せるような働き方をしていたいと考えています。
5年後にはさまざまな可能性があります。結婚して、子どもがいるかもしれません。でも、仕事やプライベートがどう変化したとしても、その変化に対応できる力が身についていたのなら、その都度、自由な選択ができるはずです。そんな自分であるよう、しっかりとキャリアプランを描き、実践していきたいですね。
チャレンジする私の姿から後輩たちが、「こういう選択肢もあるんだ」と感じ取り、自分らしい生き方を選び取ってくれたなら、本当に嬉しいことです。
–学生の方へのメッセージをどうぞ
昭和食品での多種多様な経験から自分のやりたいことを見つけ、それを仕事にしてくれたらいい。これが当社の人を育てるスタンスです。
何をやりたいかと聞かれても、外から会社を見るしかない学生のうちは、業務の想像がしにくいと思います。私自身、一次面接では営業を志望していましたが、二次面接では早くも営業事務に興味を惹かれていて。お話しを聞けば聞くほど、挑戦してみたい業務ができて、迷ってしまったのです。だからこそ、「やりたいことは、入ってから決めてもいいんですよ」という面接担当の言葉に勇気づけていただきました。
当社では、およそ1年をかけてみっちりと研修を行います。入社後1週間はマナー研修。その後、営業や営業事務、焼き鳥製造、飲食店、物流に至るまで、昭和食品を構成する全ての現場で研修を実施します。
具体的な働き方を決めきれていなくても、美味しいもので人を楽しませたいというチャレンジ精神があれば、きっと昭和食品でやりがいに出会えるはずですよ。