2020年入社・営業第二部/営業事務・経理

木下 晴菜(きのした はるな)

専門性を磨き、自分だけができる仕事をつくっていく

–現在担当している仕事について教えてください

主な仕事はデリバリー業務です。入社から約1年半は営業に携わっていたので、その時担当していたお客様のデリバリーを引き続き担当しています。

デリバリー業務とは、受注から納品までの一連の工程。注文を受けた商品の状況を確認し、在庫があれば配送便を手配して倉庫からお客様のもとへと運んでもらいます。常にご注文いただいた数量全てを出荷できるよう、商品の在庫管理・整理は毎日行っていますね。在庫数が正しくなければ、満数出庫はもちろん、原材料の仕入れや工場への製造依頼数にも影響します。その点でも、毎日の在庫管理は必須事項と言えますね。

もう一つ、営業第二部で任せてもらっているのは、関連会社が運営する飲食店の経理業務です。お店で働く皆さんの給与計算や、仕入れにかかった費用の計上、支払いなどを行っています。経理の仕事は短期集中型。仕入れに関する処理は月末・月初めにかたまりますし、給与は月の中旬に計算を行います。

膨大な商品を動かすデリバリーも、お金を扱う経理業務も責任の大きな仕事です。身をひきしめて業務にあたっています。

–入社の決め手を教えてください

就職活動で、改めて社会に出ると考えた時、「好きなことを仕事にしたい」自分の気持ちに気づきました。そこから「私は何が好きだろう」と深掘りし、食への興味を発見。そこで、当社を含む食品メーカー数社に応募をしました。

エントリーをした際は、昭和食品に関する知識が十分ではなかったのですが、会社説明会に参加したり、ホームページで企業研究を進めたりするうちに、大手スーパーや居酒屋チェーンとの取引に加え、少数精鋭でさまざまな仕事をしている会社だと分かってきました。そんな昭和食品でなら、いろいろなチャレンジができるかもしれない。当社に大きな可能性を感じて、入社を決めました。

–入社後、改めて感じる昭和食品の魅力は?

昭和食品の魅力は「人」ですね。当社では1年目の研修で、全ての現場を体験します。期間中、工場実習で目にした焼き鳥製造の光景には驚かされました。

当社の焼き鳥は、職人が手で串を打って製造しています。串打ちは誰にでもできると思われがちですが、それは全くの勘違い。串を打つスピードが遅いと、冷凍しておいたお肉が溶けて、せっかくの旨味成分が流れ出てしまいます。焼き鳥の串打ちはスピードが命。鶏肉が溶けないうちに素早く、お肉の形を崩さず串を打っていく先輩たちの姿に、この職人技こそ昭和食品の財産なのだと感じました。

データのやりとりだけでは、こうした素晴らしい事実を知ることはなかったでしょう。現場に入り、自分の目と手で現場の仕事とそこで働く人を知る。「工場の人」ではなく「実習でお世話になった○○さん」になれば、コミュニケーションも変わります。研修後、どこの部署に配属希望を出しても困らない配慮をいただいたのだと思っています。

–仕事のやりがい、おもしろさはどんなことですか?

以前の部署・営業第一部で、新規のお客様に向けて肉団子を開発・提案した経験が、特に印象に残っています。

商品開発では、まずはお客様から味や食感といった肉団子に求める要素をうかがいます。ヒアリング内容を会社に持ち帰り、商品開発担当に伝えて試作。これをお客様に召し上がっていただくのですが、なかなかOKが出ない。

お客様は「もう少しジューシーに」というふうに感覚的な言葉をお使いですが、実際の調理では「塩を2グラム増やす」といった具体的な指示が必要です。こうしたお客様と開発担当との間に入って商品を完成に近づけていくのは、とても難しいことでした。それでも、「そうそう、この味!」とお客様が満面の笑みを浮かべてくださった時には、私も「チャレンジしてよかった」と胸がいっぱいになりました。

この仕事には肉団子を入れるパッケージ制作も伴っていて、これもまた興味深い内容でした。当社の商品は業務用が多く、例えば1㎏入りの袋をいくつ納品するか、といった計算が多いのですが、このお客様はスーパーを運営していたので、そのまま店頭に並べられるパッケージもご希望だったのです。

家庭用商品は、当社が今後伸ばしていきたい分野でもあり、そのような仕事を任せてもらえたことに喜びを感じました。しかも、苦労して開発したこの肉団子は売れ行きもよく、嬉しさも倍でしたね。

–5年後の目標について、教えてください

現在携わっている仕事について、もっと実力をつけていきたいです。そして、販売において重要な要素となるパッケージデザインにもチャレンジしていきたいです。

いくつになってもチャレンジは可能ですが、飛び込むのが早いほど吸収できる知識も、蓄積できる経験も多くなると考えています。だからこそがむしゃらに勉強して力を磨き、5年後には私だけが持っている専門性で、私しかできない仕事をしていようと決意しています。

–学生の方へのメッセージをどうぞ

当社の魅力は「人」とお伝えしましたが、本当にそのとおりなのです。

私は応募当初から営業をめざしていましたが、それでも「自分が営業に向いているのか」といった迷いはありました。そんな時に声をかけてくれるのが、職場の仲間たちです。自分でも気づかないような一面に着目してくれて、「この仕事も向いているかもしれないから、チャレンジしてみたらどうだろう」と提案してくださいます。家族のようにあたたかく、安心できる環境で、思いきりチャレンジできるのが当社従業員の特権です。そんなフィールドで可能性を発揮したい方は、ぜひご応募してみてください。